猫よけ方法(基本)

猫よけの基本は、何と言っても継続性です。続けることなくしてネコ撃退なしです。1度や2度薬をまいただけで、縄張りをあきらめるほど猫は甘くはありません。

それは、おそらく多くの方が実感していると思います。追い払っても追い払ってもまたやってくる。とにかくガンコ、しつこい。それが猫。

もし、3ヶ月以上糞被害が続いているなら、そこは完全に猫がトイレ化していることを意味します。効果的な猫よけ対策を根気よく続けて被害を解消しましょう。

猫の習性を知ろう

ご存知のように猫は縄張りを決めて行動する動物です。半径数百メートルの中で食事場、昼寝の場所、トイレ、社交場と区別して徘徊します。さらに、それぞれの場所に対する執着(しゅうちゃく)が異常に強く、簡単にはあきらめあせん。

トイレと決めたら、何がなんでもそこがトイレで、そう簡単にはパターンを変えることはありません。人の家の庭だろうが、公道だろうがお構いなしです。

場合によっては家の屋根が猫のトイレにされる場合こともあります。玄関前がトイレやマーキング(尿)場所、庭のウンコなんてのは定番中の定番です。

つづけることがコツ!

飼いネコをシツケできるように、ネコは犬と同じく学習能力があります。ちゃんと教えればおぼえてくれます。

シツケをするには猫の苦手なことを繰り返し行なって教えます。これを猫よけの方法として応用します。

飼い猫がテーブルに乗るのをやめさせたいなら、乗る度に大きな声で叱って、乗らなくなるまで(学習するまで)継続します。

しかし、これが庭に来るノラネコとなると、そんなことはとてもできません。そこで、薬剤や機械などに頼ることになります。

もっともポピュラーなのはホームセンターなどで入手できる忌避剤(きひざい)です。猫がいやがるニオイ成分を利用したつぶ状の薬剤。これを猫が来る場所にまきます。

ここでポイントですが、1回や2回まいただけではダメで長期間の継続が必要です。ネコが「ここはクサイ。いやだ。」と学習するまで、来なくなるまで、続けます。1年、2年とかかるかもしれません。

効果的な対策前の処理

「ただ薬をまけばよい」「ただ機械を置けば良い」かというとそうではありません。

糞尿の場所はキレイ処理する!が大原則です。絶対にニオイを残さないように土や砂利はごっそり取るか、におい消しの薬剤をまくなどします。(キッチンハイターを薄めてまく等)

コンクリートやタイルの場合は、水とブラシでゴシゴシ徹底的に水洗いします。これは、どんな対策でも同じです。ニオイを残すと、それを手がかりにまたやってくるからです。

被害期間によって対処法が違う

「最近、ネコを見かけるようになって、たまにフンがある。」

そんな場合は、まだネコのトイレになっていない可能性があるので、ウンコを取り除いて、おしっこの場所は匂い消しをして、徹底的に清潔にします。そうすることで、縄張りを定着させてないネコは他に場所を探すことになります。

「もう半年以上フンがある。」「5年以上悩んでいる。」「10年放置していた屋敷を改装したが、ネコがいついて困る」

このような場合は、完全に「トイレ化」しています。そのエリアのネコの縄張りとして定着してしまっています。

「ネコごとき」となめてかかる人も多いのですが、ひとすじなわでは行きません。ペットボトルや薬剤など、中途半端なやり方ではなく、気合を入れて徹底的に撃退しましょう。