猫よけの常識・非常識

「その猫よけ間違っています!」迷惑ねこを撃退したいなら猫よけの常識を疑ってかかるのも大切ですね。

猫はふかふかの土が好き?

猫は土が好き

猫はウンチをするとき、砂や土を掘り返して、そこにウンチをしたあと土をかぶせて隠します。これはノラネコ飼い猫関係なく、基本的な習性です。

でも、人間にも「できる人」と「できない人」がいるように、猫も習性どおり必ずしも土の上でウンチをするとは限らないのです。

以前、お客様で、「芝生に糞をされて仕方がないので、業者に30万円!を超える費用を払ってコンクリートを敷いた」方がいらっしゃいました。残念ながら糞の被害は収まりませんでした。

理由は簡単です。猫はその素材が好きなのではなく、その場所をトイレと決めているパターンだからです。コンクリだろうがビニールシートだろうがお構いなしです。「犬は人につき、猫は場所につく」と言われるゆえんです。

【常識その1】猫はふかふかの土は好きだが、結局「場所」をトイレとすることが多い

猫はかんきつ類やコーヒーがキライ

猫はかんきつ類が苦手
嫌がるには嫌がるが・・・

確かに、猫には苦手、キライなニオイがあります。それは、コーヒーやミカンやレモンなどの柑橘類、クレゾールなどの薬品です。

じゃ、「コーヒーのカスでもまこう」とまいたものの、ちょっと来ないかな?という感じはしたものの、結局撃退失敗。

猫は嗅覚(きゅうかく)が敏感で、クレゾールなどは人間でも耐えられないようなニオイなので、猫も極度に嫌がります。だから、毎日クレゾールを庭にまきつづければ、猫はとても近寄れません。これは間違いありません。

ただ、これら「ニオイ」で撃退しようとする対策の最大の欠陥は時間がたてばニオイが弱くなる点です。だから、忌避剤も買い続けないといけないのです。忌避剤で10万円以上も!使ったお客様もいらしたほどです。

常識その2:猫はたしかにキライなニオイがあるけど、ニオイは徐々に消えるのが猫よけ対策としては欠陥

猫は大きな音がキライ

猫は大きな音が苦手
音の種類による

ノラ猫と目があっただけ、あるいは「コラッ」と言ったり、何か音を立てるだけですっ飛んでいくことも多いですよね。これは、猫は非常に警戒心の強い動物だからです。もちろん、「人なれ」している猫も多いです。

じゃ、「ブザーなんかで逃げるんじゃないか。」ということで、そういった製品も多数出回っています。

そういった製品でも、たしかに最初はびっくりして逃げます。でも、猫を見ていると、ちゃんと観察しているんですよね。敵がなんなのか!

何回か大きな音を経験しながら、相手をじっくり観察して、身に危険がないと判断したらまたやってきます。つまり、慣れてしまうのです。

だから、単調な音など、猫の知能に負ける方法や製品も、猫よけ対策としては欠陥なんです。

常識その3:猫は警戒心が強い。大きな音に逃げるけど、その音の正体が命をおびやかさない」とわかったら、必ず戻ってくる。なれる。

肉球の不快感を嫌がる

猫は肉球の不快感を嫌がる

猫の肉球にガムテームなどをくっつけると、そんなにびっくりする!?というくらい、あわてふためいて、テープを剥がそうと必死になります。

その点「卵の殻を砕いてまく」という猫よけ方法は、非常に有効です。ただし、土の上にまく場合は、「土が隠れるくらい厚く」のと、「隅から隅までぎっしり」というのが基本になります。

ただ、卵の殻も雨風で風化して土に帰ってしまいます。そのタイミングを見計らって、猫はまたやってきます。

この方法を応用したのがプラスチック製のトゲトゲです。100均でも販売されていますが、すきまなくびっしり敷き詰めても上手に歩きますし、ひどいやつだと食いちぎったりします。

常識4:肉球を嫌がるのは確か!でも、ちゃんと隙間を探して侵入してくる。

保健所が捕獲してくれる

猫は保健所が捕獲してくれる

イノシシや鹿など害獣(がいじゅう)の場合は捕獲したり、銃で処分したりできます。また、ネズミも簡単に駆除することができます。

でも、猫は動物愛護法で保護されているので、捕まえることが禁止されてします。これは保健所でも同じです。

だから、捕獲して連れて行っても受け取ってもらえません。また、虐待目的で捕獲するする犯罪者がいたように通報されて警察沙汰になりかねません。

常識その5:法律で猫の捕獲は禁止。へたに捕獲しようとすると警察に通報される恐れあり。

最強の猫よけ対策は?

最強の猫よけ対策

完全に猫よけ対策をする方法は2つだけです。

1つは金属製のフェンスなどで、がちがちに固める。2m3mは軽く登られるので、天井も囲んでしまう。駐車場なら「シャッターをつけて隙間をなくす。」などです。

2つ目は、猫に知能があること(学習能力)を逆に利用して、よその飼い猫だろうが、ノラ猫だろうが「来るな」と学習させることです。猫よけ専用機を使ったり、猫の嫌がることを学習するまで続けたりすることです。

常識その6:最強の猫よけ対策は結局のところ2つだけ。他はすべて無駄。